日本は私達に扉を開いて
日本の入国制限について~日本留学を希望する学生たちの窮状と日本への思い
私たちのミッション
日本語を学ぶ人は世界に300万人以上いると言われています。その中で、日本留学を目指す人は年間で約4万人、1%に過ぎません。その貴重な人たちが、コロナ禍の入国制限に阻まれ、来日できずにいます。
彼らの多くは、何年もかけて日本留学を目指して準備してきた若者たちです。観光やスポーツイベントのために来日する人たちとは質的に大いに異なり、これから日本の一員あるいはパートナーとなる人たちです。
コロナ禍にあっても、海外では留学生受け入れが着々と進められています。このような現状を鑑み、日本留学を目指しながら裏切られた思いで過ごしている多くの若者の声を届け、日本が冷静な受け入れ議論へと進むことを心より願い、本サイトを立ち上げました。
新規入国の留学生によるクラスターは発生していないこと、非常にコントロールされた受け入れ体制が整備されていることをご理解いただき、留学生の入国にご協力いただけることを目指します。

日本語を学び始めて7年になります。2020年の冬にすべての試験を終えたにもかかわらず、税金を払い続け、大学に留まっていました。日本の現代女性文学に関する修士論文を書こうとしているので、日本が開国して入国できるのを待っていました。私は人生のすべてを日本研究に捧げているので、将来的には日本で働き、日本に住んで、日本文学の博士号を取得したいと思っています。

私は奨学金を1つ失い、さらに6ヶ月待たなければなりません。私はすでに人生の6ヶ月間、いくつかの仕事や教育の機会を失っています。最悪のシナリオで、2つ目の奨学金も失い、人生の1年を失うことです。

約1億3千万人の人口にもかかわらず、日本の経済産業省は、2030年までに789,000人のエンジニアが不足すると予測しています。このギャップを埋めることができるのは、外国人エンジニアだけです。機械工学を修了した私は、このギャップを埋めることができますし、この方法で、私や、日本に来ることを夢見ている他の国の多くの友人たちが、日本の経済や社会の改善に貢献できるのです。
あなたは日本への入国を待っている学生ですか?
学生が最終的にいつ日本に入ることができるようになるかの答えと時期について日本政府に働きかけるのを手伝ってください。現在の入国制限が留学生に与えた影響についての認識を高めるために、あなたの話を共有してください。
文部科学大臣
末松 信介 様
「留学生の入国制限緩和について」
要望書
2021 年 1月 28 日更新
コロナ禍の日本留学の扉を開く会
新たな変異株の出現による再度の入国停止措置が取られ、結果的にほとんどの留学生が足止めのままとなっております。昨年末の状況の急変への国としての対応については理解を示していた学生たちも、年明けには痺れを切らし、1月18日には世界各国で日本政府に向けての抗議行動を起こすなど、状況は悪化の一途を辿っています。
変異株についての日本国内の市中感染が広がった今、新規入国者を止める化学的根拠がないことはWHOに指摘されており、海外の学生たちにもその情報は行き渡っています。長く入国受け入れを止めていたオーストラリアも、昨年末以来、留学生の受け入れを始めています。
先日、国費留学生の一部は入国が認められたとの発表があり、その理由の一つとして国益という言葉が使われていました。しかし、私費留学生は、国費と違い1人当たり年間200万円以上にものぼる私費を投じて来日準備をしている若者たちであり、その彼らにとって私費より国費が優遇される理由が理解されにくく、こうした権威主義的に見える序列を示すことはさらに日本に対するネガティブな評価を広げることになります。
さらに、<外国人>を一律に規制対象にすることは、海外からは差別的と見られるため、一刻も早く入国規制対象から外すことが、海外から見た今後の日本に対する信頼と尊敬を取り戻すことになると確信いたします。
すでに今年に入り、年末下火になっていた待機学生のキャンセルが再燃し始めました。これ以上の先延ばしは共生社会を目指す日本にとって大きな禍根を残します。来日希望の若手高度人材の間に、日本への失望の声が高まりつつあり、ネット上に広がっている日本への怨嗟の声が永久に刻まれ再生され続けることになります。
以上の状況を鑑み、これ以上海外で評価を下げないためにも、私共「コロナ禍の日本留学の扉を開く会」では、待機中の学生たちの一刻も早い来日実現のために、早急な見通しの発信と今後の留学生の安定的入国受け入れを、以下の通りお願いする次第です。
- 早急な見通しの発信:ピークアウト後の迅速な入国スキームの再開についての発信
- 留学生入国受け入れのウィズコロナにおける新たな方針(安定的受け入れ):日本人や在日資格保持者と並んで国費・私費の区別ない入国規制緩和〜解除の実施(今後、日本人等と区別ない入国許可)
誰が入国できますか?
入国できるグループ
日本人
外国人居住者
MEXT (国費)留学生
JICA留学生
JET Program teachers
EPA(経済連携協定)
DJ (tinyurl.com/ygnz44zv)
アスリート (https://tass.com/sport/1346907)
モデル、ダンサー、プロレスラー、など
入国できないグループ
私費留学生(日本語学校、大学、交換留学、など)
労働者
家族
カップル
観光者
アダムズ - IALC(世界語学学校協会)会長(カナダ)

日本国民の安全を守ることの重要性は十分認識しておりますが、カナダなど複数の区域の例を見ると、COVID 19の感染拡大の危険性なしに、留学生が安全に入国できることが分かると思います。出国72時間前のPCR検査陰性証明書、入国時の検疫規定、また今ではワクチン接種証明書など、複数の入国条件が課されております。これらの措置は、受け入れ国の国民の安全を確保し、また留学生プログラムの再開を促進するという、2つの目的をかなえる手段として機能しています。
外国人留学生を受け入れることにより、受け入れ国は様々な側面において多大なメリットを享受できます。自国への大きな経済効果がもたらされるのに加え、海外留学経験者は、帰国後も常に受け入れ国との強い絆を維持する傾向があります。たとえば、私は留学業界で働くようになって25年目になります。きっかけとなったのは、1985年に日本に留学したことです。10代の若者として日本ならではの「おもてなし」や文化を体験したことは、私のキャリア形成に多大な影響を与え、日本の文化に対して生涯続くであろう強い関心を抱くきっかけともなりました。私の唯一の願いは、多くの若い人たちに、日本に留学することで自分と同じような刺激を受けるチャンスが与えられ、留学で得た経験をもとに日本や日本国民を大切に思う人間になってもらうことです。
傑士達文化事業有限公司 (J’STUDY) 代表(台湾)

かつて台湾は2003年の時に、SARSという伝染病に襲われ、世界中で最も感染が深刻な国になったことがあります。その経験を生かし、今回の新型コロナウィルス(当初は「武漢肺炎」と称していました)の感染防止対策は、非常に効果的だったと言えましょう。
コロナ禍の中、日台間の人的往来は滞っていますが、相互に情報や物資を共有し、協力し合うことによって、日台関係はますます良好な雰囲気となっています。台湾は日本がマスクの供給不足に陥っている時にマスクを寄贈しました。また、台湾のIT担当大臣オードリー・タン氏が日本でも大人気になりました。一方日本は、台湾が外交的立場の難しさからワクチンの入手が困難である状況を察して、今年6月以来300万回分を超えるワクチンを無償提供し、台湾国民からは感謝の声が上がりました。
日本に留学しようとする学生は、皆日本に好感を持っている青年たちです。この時期に彼らの日本留学の願いが叶うならば、日本の皆さんと一緒にコロナ禍を乗り越える伴走者として、彼らもひと役買うことになるのかもしれません。
クォン - Go! Go! Hanguk Live&Study in Korea カントリーマネージャー(韓国)

韓国ではコロナ禍の間も、外国人留学生の受け入れを継続しています。新型コロナによりもたらされた「ニューノーマル」により、国籍を問わずあらゆる人々が、韓国入国の際は新たな厳しい規則に従うことを余儀なくされています。色々な手段を取ることで、国外からのウイルス流入は制御可能である、ということを韓国は証明しております。
日本が国境を開放しても厳格な措置を講じれば、韓国と同じ良い結果が出せると強く思います。来日した留学生は長期にわたり日本社会に貢献し、あらゆる規則に従うことにより日本人はもちろん自らの安全を守ります。日本が安全対策を講じれば、留学生の受け入れが可能だと確信しています。日本人、在留外国人共に、対策を強化することにより必ずメリットを享受できます。