コロナ感染拡大の対応は非常に困難かつ過酷であることは、十分理解しております。私たち日本語教育機関でも、留学生受け入れを適切にかつ確実に実行するために、日々、多大な努力を続けているところです。
しかし、昨年4月以降、10月~12月を除くすべての期間における新規入国が停止されていることで、海外で日本留学を待ち続けている学生たちの困窮度は高まるばかりです。
ご承知の通り、彼らは、何年も前から日本留学を志し、多くが日本語の基礎を学ぶという自己投資を経た上で、留学が許可された若者たちです。海外ではすでに留学生受け入れが実施されています。日本留学だけが取り残されているこの状況は、非常に残念でなりません。
まずは、彼らの声をお聞きいただきたく、切にお願いする次第です。
多くの留学生は1年以上保留状態の生活を送っています。そんな留学生の一人として、学生が最終的にいつ日本に入国できるようになるかの答えを、日本政府に働きかけるのを手伝ってください。あなたの話を共有してください。現在の渡航禁止が留学生に与える影響についての認識を高めるのに役立ちます。
新型コロナ感染拡大の影響で、昨年4月以降、新規入国がほぼ停止状態となっています。一方で留学のための入国審査手続は通常どおり継続されており、査証発給のための在留資格認定証明書は交付され続けています。
そこで、私たちは海外で日本入国を待つ学生たちが今、どのような状況にあるのか、その実情を把握するためにアンケート調査を実施しました。その結果、外国人留学生の悲惨な状況が次々と明らかになり、その悲惨さに驚きました。
片や、海外では留学生を受け入れている国が多く、日本留学を諦め中国や韓国に切り替える学生も出始めています。こうした状況に、改めてなんとかしなければという思いに駆られ、現状を日本社会に伝える必要性を強く感じた次第です。彼らの声をぜひともご覧いただきますよう心よりお願いいたします。